紙粘土のカメラ
投稿日:2012年02月11日

人形作家のお客さんからみせていただいた紙粘土のカメラ・・・
それぞれ小石ほどのサイズですが、カメラに詳しい人ならぱっと見て機種がすぐわかるくらいうまく特徴出てます。
本当にカメラ好きな人でないとわからないだろう・・・作り込みがすごいです。

人形作家のお客さんからみせていただいた紙粘土のカメラ・・・
それぞれ小石ほどのサイズですが、カメラに詳しい人ならぱっと見て機種がすぐわかるくらいうまく特徴出てます。
本当にカメラ好きな人でないとわからないだろう・・・作り込みがすごいです。

密かな人気機種、ミノルチナSです。
なかなか使える個体がみつかりません。
致命的なのは巻き上げ不良でフィルムが巻き太りを起こしたりコマがかぶったりします。
原因は圧板だったり、スプールの空回りだったり、修理できないことも多いです。

セミレオタックスのシャッター整備です。
動くのですが低速シャッターの動きが悪いです。普通はジーとスローガバナーの音がするのですが、調子が悪いとジ、ジジっと途切れた鈍い音になります。

ついでにレンズを清掃して組み立てます。レンズシャッターと蛇腹がかっこいいです。

レンズを清掃中、PENTAX M 50mm f1.4です。
大口径の明るいレンズ(絞りを開いた時の数字が小さい)だとたくさん光を取り込むためにレンズの枚数が多く、大きくなるので、どちらかというと曇りが出やすいデメリットもあるような気がします。

今回は残念ながら一部ぽつぽつと曇りが残りました。強い蛍光灯に当てるとみやすいです。
逆にこれくらい強い光でないとわからないですし、写真への影響も少ないです。

オートハーフ、レリーズは押し込めるのですがシャッターが3回に1回くらい開いてません。ぜんまいも動きが鈍く、ガガガーとすごい音がします。
オートハーフのぜんまい巻き上げが遅い、音が大きいおかしいなどはぜんまい自体が壊れてない限り直せることが多いです。
ぜんまいの音で大体判断できますので手持ちのオートハーフが調子いいのか悪いのか気になる方は一度見せてください。
ぜんまいに連動するギヤを掃除と注油、シャッター部分も分解清掃です。
シャッター部分はもうちょっと調整しないといけないかもしれません。

ペトリCF35、気になっていたカメラです。早速テストしてみたい!

リコーフレックスダイヤ、立派な箱付きです。
とりあえずピントグラスが派手に割れていたので他社の部品と交換、レンズ、ファインダーの清掃、低速シャッターとセルフタイマーの修理等・・・やっと終わりました。
操作のしやすい、かなり良い二眼レフです。テスト撮影が問題なければ店頭にならべます。
ファインダーの汚れについてよくきかれます。
写真には写らないんですか?
写りません!大丈夫です。
レンズの汚れやごみは写真に写り込みやすいので気をつけてください。
ただ、影響が出やすいのは後玉のほうで、前玉の表面に多少ほこりがついているくらいは大丈夫ですので
あまり神経質になる必要はありません。
とはいうもののファインダーが汚れているのは気になってしまうものです。

一眼レフのファインダーの汚れの例です。レンズを外した状態で撮影しています。
細かい黒い点々がほこりです。ほこりの場合はブロアーやほこりをはらう筆でクリーニングできます。
マウント部分からスクリーンを外して掃除したり、軍幹部分を分解してプリズムをはずしたり、機種によってかかる時間と工賃が変わります。(Nikon Fシリーズなど、ファインダーが外せるようになっているものはその場でできますし料金かかりません)
ファインダーの下にある汚れはプリズムの腐食になります。これは取り除けないので(腐食部分を掃除して多少みやすくすることはできます。)きれいにするにはプリズム交換になります。
プリズムの部品はいつもストックがあるわけではないので少しお時間かかるかもしれません。
傷ついたスクリーンの交換も機種によっては交換できます。
使っているうちにどうしても細かいほこりは入り込んでしまいますし、少しの汚れならそんなに気にしなくても良いとは思いますが(個人的には細かいちりが2、3点みえる程度ならそのまま気にせず使うことも多いです。)
やはりちりひとつないと気持ちいいので気になる人は相談してください。

フィルムカウンターの窓、ほとんどのものはアクリルなど透明な樹脂でできています。
細かい傷や汚れでカウンターの数字が読みづらくなっているものも多いので修理があるとついでにコンパウンドで研磨しています。
軽く磨くだけでだいぶ違います。
ほとんどのものは裏から接着剤で止められているだけなので、外れて内部でぐらぐら、かたかたしているものもよくあります。
ちなみにベンジンやアルコールでカウンター窓を拭くのはやめておいた方が良いです。樹脂が浸食されて白く濁ったようになってしまうことがあります。
持ち込んでもらえれば清掃、部品の予備があれば交換もできますので相談ください。

コーワのSE T、レンズシャッターの一眼レフです。普通一眼レフと言えばフィルム側にシャッター幕があるのですが、レンズ側にシャッターがあります。かつて廉価な一眼レフカメラに使われていました。
構造が複雑で故障も多いのですが独特な魅力があります。
整備したのですが再びシャッターの調子が悪くなり戻ってきました・・・。シャッターを押してから反応するまでに間がある感じです。難しいです。じっくりみてみます。

こちらはオリンパス35 S、パララックス(レンズとファインダーのずれ)補正付きレンジファインダー、みやすいです。
シャッタースピードも500分の1まで備えていて、それなりに小さくまとまっていて良いカメラです。
レンズを分解中でこんな写真ですが調子も良さそうなのでテスト撮影が楽しみです。
年始の忙しさも落ち着いて・・・
今日は風が冷たいせいかほとんどお客さんも来なかったので黙々と修理していました。
たまっている修理も予定より少し早く仕上がるかもしれません。

お客さんのビューティフレックス、あまり触ったことがなかったのですがシンブルで分解しやすく、複雑でないぶん壊れにくそうで気に入りました。
ヘリコイドがグリスの固着でかなり重くなっていてグリスアップ、低速シャッターの動きが悪くなっていたので分解注油
しました。グリスが頑固でした・・・できあがりです!