ひょんなことから入荷したライカIIIc、今日ジュピター8がつきました。ドイツのボディにソ連のレンズ・・・かっこいい組み合わせです。
シャッタースピードを調整したりファインダーを掃除したり、レンズはヘリコイドのがたを調整したり一通り整備しています。バルナック型のライカの整備はだいぶ慣れてきました。まだまかせろ!というほどではないですが軽い整備なら可能ですのでご相談ください。
IIIcとジュピター8の組み合わせ、気になる方は店頭できいてください。sold
フジフィルムの元祖トイカメラ、フジペットです。シャッターは単速、レンズは一枚、ファインダーのレンズはプラスチック、アルミ缶のようなぺらぺらのボディと普段フィルムカメラを触っているとちょっと衝撃的なカメラです。グレーのボディは説明書とポーチ付きです。
子供向けなので残っていてもボロボロなことが多いですが2台ともなかなかいい状態だと思います。sold
このあたりのプラスチックカメラはファミリー向けで生産台数がすごく多く、リサイクルショップでもカメラさんでも数百円でジャンク品として並んでいたりします。正直人気のない機種なので普通は修理してまで販売しない使わないカメラなんだと思います。この辺りのカメラもモノとしての雰囲気や写りが良いものも結構あったりして好きで手に入ると修理して並べています。今修理しているフラッシュフジカもフジノンレンズの写りがなかなか良く、何度か修理しています。
家庭向けカメラだったので家に残っていることも多いと思います。機種や状態にもよりますが使えるかどうかの点検や必要であれば修理もできますので家でみつかったらぜひ使ってみてください。
お客さんのコニカC35EFを修理中です。このカメラ、わりとよく見かけるコンパクトカメラですが、かなり良い写りします。軍艦部分もプラスチックではなく黒メッキのアルミ製でなかなか良い質感です。
今回、電池室がなぜか全然開かないので嫌な予感はしていたのですが・・・こじ開けると
電池が引き抜けないくらい膨らんでいました。電池室まわりのネジもすべて腐っていました。このあと無理矢理電池を引き抜くと内部はさらに原形をとどめていない状態・・・。
多少の液漏れで接点が錆びている程度ならまだいいのですがここまでくると内部までしっかり全部腐食してしまい修理できません。
ただここの電池室はストロボだけの電源なのでストロボ以外は使えそうです。シャッターや露出をここの電池で頼るタイプだと致命傷になるところでした。みなさんも電池の液漏れには気をつけてください。
お客さんのエルモフレックスを修理していました。
エルモ社は現在も名古屋市瑞穂区にある会社です。かつては2眼レフ、8ミリムービーなどで有名だったそうです。
セイコーシャッター、ズイコーレンズ、アイレベル撮影機構など国産二眼レフのなかでは高級な仕様です。
ただ数が多くないのと、この時代のズイコーレンズのひどい曇りやすさもあって、使える状態にするのも難しいことが多いです。今回もかなりひどい曇りだったのですがなんとか撮影できそうな程度までは磨くことができました。
修理できないことも少なくないですが、このあたりのマイナーな国産フィルムカメラもできるだけみてみますので相談ください。
Nさんに頂いたヤマハのテープ、・・・かっこいい。