水銀電池 (LR-9)の代用電池入荷

イエネコカメラで扱うカメラは電池の必要の無い機械仕掛けのものがほとんどなのですが、特に露出計を動かす目的で水銀電池を使用するカメラが結構あります。
この水銀電池(LR-9などと呼ばれています。)は環境問題などで製造が終わっています。
イエネコカメラではLR-44というボタン電池で代用することをお勧めしています。理由はどこでも売っていて安いからです。サイズが違うので接触が悪い場合は電池室の形や大きさに合わせてアルミホイルをかませてあげてください。
電圧が少し違うので露出がわずかにずれてしまうという欠点はあります。
ただ、電池が消耗すれば電圧も変わってしまいますし、気温でも電池の電圧は変わります。露出計自体が古いので正確な電圧がかかっているとしても僅かな誤差も考えられます。
店頭のカメラのテスト撮影や自分のカメラでもLR-44を代用することが多いのですが、僕はあまり気にせず使っていますし、お客さんにもあまり気にしなくていいと思いますよと案内しています。
大きなカメラ屋さんやインターネットで現行のボタン電池を正確な電圧に変換するアダプターも売られているので、それを使うのもひとつの方法です。
ただ、露出計は決められた範囲の明るさを機械的に測っているだけなので、どんなに正確であったとしても最終的にはやっぱり写真を撮る人自身が露出を決定しなくてはならないと思います。そういう思いからいつも露出計はあくまで参考に・・・と案内しています。
僕自身、初めてフルマニュアルのフィルムカメラを買ったとき、露出?シャッタースピードや絞りなんてよくわからない・・・でも写真を撮ってみたい!という状態でしたので、露出計がないと不安でしたし、今でも微妙な明るさの被写体の場合、一応露出計で確認したりします。
でも、何十年か後のことを考えると最終的には機械式のシャッターよりも電気を使う露出計のほうが寿命は短く、修理も難しくなってきます。シャッターは切れるけど露出計が動かなくなったからもう使えない、といわれると僕も悲しいですしカメラもかわいそうだと思うので、露出計にあまり頼らない使い方をしてもらえればうれしいです。

話が長くなってしまいましたが・・・
そのLR-44と同じように使ってもらえる代用電池の入荷です。
電圧もLR-44と同じなのですが、形状がかつての水銀電池と同じ大きさです。
大半の水銀電池を使うカメラはLR-44とアルミホイルの組み合わせやテープを巻いて太らせたり・・・で代用できるのですが、ニコマートなど一部のカメラは電池室の接点の位置の関係で、代用できなくもないのですが、工作に少し手間が掛かるのでこの電池をお勧めしていました。今までは東急ハンズとかに売ってますよと案内していたのですが、イエネコでも買えないんですかとお問い合わせいただいていたので入荷してみました。お値段は一個500円です。
お手持ちのカメラの電池の種類や代用の方法が分かりにくいときは気軽にお問い合わせください。ある程度カメラによく使われる電池は在庫しているので、直接持ち込んでもらっても結構です。