minolta SR-1s


 今日は、個人的にとても気に入っているカメラについて紹介していきたいと思います。
 まず、大きな特徴としてこのカメラには露出計が付いていません。もちろん自動露出でもありません。電池を使わない、フルメカニカルカメラです。
 僕自身、ずっと露出計付きのカメラを使っていたので慣れるまでは戸惑いましたが、その分露出を考えることに対する緊張感が増すのです。それは僕にとって、結果としてフィルムカメラに対する楽しみがまた一つ増えたようなものでした。

これは試し撮りの写真の一枚ですが、少し露出がオーバー気味ですね。緊張しすぎて絞りを開けすぎたんだと思います。
 ところで、このカメラは当時高級機ではなく、あくまで「普及機」というラインで製造されていたのですが、だからといって妥協点が一切見えないのも好印象です。これはSR-T101にも言えることですが、「ミラーアップ」や「マニュアル絞り」といった機能が付いています。(この二つの詳しい説明については、また後日改めて書きますね。)他社のカメラが悪いわけではありませんが、同時代のカメラにおいてこういった細やかな機能が付いた「普及機」を出していたという事実は、minoltaというメーカーの特徴だと思います。
 minoltaの繊細な旧ロゴを持つ可愛らしいペンタプリズム、シンプルな軍艦デザイン、シャープで繊細な写りをするAUTO-ROKKORレンズ、重みはありますが、そのおかげでミラーのショックによる手ブレは防げるような気がします。
 露出計が無いということで毛嫌いされるのは怖いな、と思い長くなってしまいました。初めての方でも、露出に関しては出来る限りアドバイスします。気軽に、とは言えませんが、真面目に写真を楽しむことの出来る素敵なカメラだと思います。
追記・・・ミラーアップとマニュアル絞り